妙な声

これは僕がある日電車に乗っていた時の出来事です・・・「妙な声」を聞いたんです。
　　僕は用事があって電車に乗っていました。
夜も10時過ぎとあってか人気もまばらな車内・・・
僕は「少し寂しいな」と思いつつも夜も遅いせいだろうと特に気にすることもなく電車に乗っていたんです。・・・すると。

「じ・・」と僕の真後ろの方から声がしたんです・・・

「何かのきしむ音かな？」と思い電車に揺られているとだんだん眠くなってきました・・・

するとまた妙な声が。　「じ・・・」
「じ～～～～！！！！」
「おわっっ！？」と後ろを振り返るとセミがいたんです！！
　僕は少し離れた席に座りセミを観察する事に。すると奴はイスに座りくつろいでいたんです。
　電車に乗ってくる他の乗客も皆セミを避けていました。僕は「当たり前だろう」と思いそのまま電車に乗っていると一人のサラリーマンの方が乗ってきたんです。
　するとその男性はセミをひょいと掴んで席に座りそれどころか降りる駅でセミを逃がしたんです！！！
　僕は・・・いや僕らは彼に対して強い敗北感を覚えました(泣)
たかだかセミ一匹に席を譲った僕、そしてセミを見て見ぬフリをした他の乗客(外人も含む)
　彼はそんな僕らを押しのけ一番かっこいい男になったんです！！！
僕も今度同じ場面に出くわしたらカッコよくキメようと思いました(うそ)

HPへ